旭化成建材（株）の杭工事について（第２報）

　旭化成建材（株）が杭打ち工事を施工した、松伏町立松伏小学校の体育館及び多目的教室棟について、１１月２５日、国土交通省において施工データの流用等が明らかになった建築物として公表がありました。
　町及び元請施工者は事前に工事書類の確認及び現場の状況を再調査しており、安全性に問題は無いと判断しましたのでお知らせします。
　なお、今後、新たな安全性の検証方法が示された場合は、順次安全性の確認を実施してまいります。

■物 件 名

　松伏町立松伏小学校　体育館　及び　多目的教室棟

■施工年度

　平成２１年度

■報告内容

　・電流値記録／７５本の杭のうち、４本のデータ流用
　・セメントミルク注入流量／７５本の杭のうち、７０本のデータ流用
　　※電流値：杭を地盤に建て込む前にあらかじめスクリュー状のドリルで支持層まで掘削する際、支持層に達した

　　　ことを確認する値
　　※セメントミルク注入流量：建て込んだ杭の先端及び周囲を地盤と定着させるためのセメントミルクの注入量値

■安全性の検証

　・施工の内容について
　　電流値記録は、地質調査及び４箇所の試験杭の結果により、この建物の支持層が平坦であることが確認されており、

　　工事記録から支持層に達していると判断しました。
　　セメントミルク注入流量はセメントの現場納品記録により、納入及び使用数量が設計数量を上回っていることから、

　　セメントミルクは問題なく注入されていると判断しました。

　・現地の安全性について
　　　測量機械を用いた現地確認を行った結果、建物の沈下や傾きはありませんでした。

■検証の結果

　　町では以上の検証から、杭が支持層に達していること等を確認しており、建物の安全性に問題はないと判断しています。