登録: 2014年 5月 19日

 

子どもを自転車事故から守るために
-ブレーキ点検とヘルメット着用の重要性について-

 消費者庁には、12歳以下の子どもによる自転車事故の情報が、医療機関ネットワーク事業※1の参画病院から329 件、事故情報データバンク※2に65件※3(平成26年2月末現在)寄せられています。こうした現状を踏まえ、消費者庁の平成25年度地方消費者行政活性化基金を活用し、長崎県大村市、NPO 法人Love&Safety おおむら、独立行政法人産業技術総合研究所と連携し、子どもの自転車事故防止に向けた検討を行いました。具体的には「子どもの成長とブレーキレバーの幅との関係性」及び「子どものヘルメット着用有無」に焦点を当て、大村市の子どもたちを対象に実験やアンケート調査を実施しました。(「子どもを自転車事故から守るために」参照)

 

(1)小学生を対象にした実験では、ブレーキレバーの幅が手の大きさに合っている場合に比べ、合っていない場合は、ブレーキが利き始めるまでの時間が0.14 秒近く遅くなることがありました。仮に、15km/h で走行している場合、自転車が停止するまでに約0.6mの違いが生じます。 

(参考)JIS D9111(2010)では、参考値として子供用自転車の常用速度を8~18km/h としています。
(2)これまで自転車乗車時のヘルメット着用について積極的に啓発してきた大村市においても、アンケート調査では、ヘルメットを着用しないまま自転車に乗ることがある小学生は約30%(305 人/1,026 人)となっており、「常にヘルメットを着用する」という行動が十分に浸透していないことが分かりました。
(参考)平成22年に警察庁が実施した調査では、ヘルメットを着用しないまま自転車に乗ることがあると答えた児童(6歳以上13 歳未満)は、約71%となっています。

 

 消費者の方は、自転車事故の危険性を十分に認識する必要があります。お子さんがいる御家庭では、次の点をお子さんと一緒に確認してください。また、親子向けDVDを消費者庁が作成しましたので、こちらも是非御覧ください(別添資料参照)。

 

■自転車のブレーキレバーの幅は、お子さんの手に合っていますか?

   ブレーキの調整は事故予防のために極めて重要です。購入時はもちろん、使用過程でも定期的に自転車販売店等で調整してもらいましょう。

 
■自転車に乗る際は、ヘルメットをかぶっていますか?

   万が一事故に遭っても、ヘルメットの着用により頭部への衝撃を軽減することができます。必ずかぶりましょう。

 

※1 医療機関ネットワーク事業は、参画する医療機関(平成26年4月時点で24機関)から事故情報を収集し、再発防止   

      にいかすことを目的とした消費者庁と独立行政法人国民生活センターとの共同事業(平成22年12月運用開始)  

 

※2 事故情報データバンクは、消費者庁が独立行政法人国民生活センターと連携し、関係機関より「事故情報」、「危

      険情報」を広く収集し、事故防止に役立てるためのデータ収集・提供システム(平成21年4月1日運用開始)

 

※3 事故情報の件数は、本資料作成に当たり、平成22年12月から平成26 年2月までに医療機関ネットワークに伝送さ 

      れた情報及び平成21年4月から平成26年2月までに事故情報データバンクに登録された情報のうち、小学生以下の  

    子どもが自ら自転車を運転して発生した事例を精査したもの。

添付資料を見るためにはビューワソフトが必要な場合があります。詳しくはビューワ一覧をご覧ください。(別ウィンドウで開きます。)

環境経済課 商工担当  お問合わせ

電話番号 048-991-1854

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